ジーナ式ネントレ(1y~)

【1~2歳】話す_ジーナ式1歳以降トドラー編

【1章:12~24ヶ月】話す

今回はジーナ式の育児編「話す」についての章を訳してみました。

幼児に話しかけるとき、幼児が返事をする機会を与えることが大切というのは新しい気づきでした。

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幼児が自分の要求を言葉で伝えられるようになるのが早いほど、親が幼児のイライラや癇癪をコントロールしやすくなります。
子どもは、聞くことで話すことを学びます。
そして幼児にたくさん話しかけるとき、あなたが喋っていることに対して子どもに返事をする機会を与えることもまたとても重要です。
コミュニケーションは双方向であり、それが子ともにとって面白いのです。
あなたか子どものいいたいことを理解することができなくても、彼があなたに伝えようとしていることに興味がある姿勢を見せることが、彼がもっと話すことの励みになります。
15ヶ月までにほとんどの子どもは6~8個の単語を話すことができるようになります。
18ヶ月までには20~40個の単語を話すことができるようになります。
2歳では、ほとんどの子どもは2語の連続した言葉を話すことができるようになります。
例えば、「もっとジュース」や「ママ行った」など。
そして2歳半になるまでに、ほとんどの子どもの語彙は200語くらいになります。
話すことは子どもによって全然違うのですが、もしあなたの子どもの話す発達に心配があるのであれば、保健婦さんやお医者さんにアドバイスをもらうこともできます。
以下のガイドラインは、幼児が自信を持って話すことを促進する助けになるでしょう。

・お話を読むときに指をさしながら読むことは子どもの語彙を増やすのに素晴らしい方法です。
少なくとも1日2回、短い静かな読み聞かせのひと時を過ごしてみましょう。
テレビやビデオ、電話にでるなどの注意力が散漫するような他のことは避けましょう。

・子どもに話す時、ゆっくり鮮明に、子どもがあなたの口が発音している言葉の動きが見えるように気をつけましょう。
1歳児には、文章を短くシンプルに話したほうがいいでしょう。
一旦子どもが3から4語の文章を話したら、文章を長くしていきましょう。

・子どもが間違った発音をしても、正してはいけません。
子どもががっかりします。
代わりに正しい言葉を繰り返すのがいいでしょう。
例えば「big cat」を「bit tat」と言ったら、「そうだね、big black catだね」と返す方が、正しい発音を子どもに教えるよりもいいでしょう。

・すべての子どもは大人の真似が大好きです。
たくさんの動作を含め、豊かな表情で同じ言葉を反芻する童謡を歌ってあげることは、子どもの話す技術の素晴らしい助けになります。

・あなたが子どもと一緒にしていることを口に出して話し、文章の中の単語を強調しなさい。
「your(あなたの)」や「it(それ)」を使うのは避けたほうがいいでしょう。
「あなたの靴をはきましょう」「それはどこ?」ではなく、「ジェームズの赤い靴をはきましょう」「ジェームズの青いボールはどこ?」というようにしましょう。

・子どもが使った新しい言葉のリストを作ることは重要です。
あなたと家族が子どもと会話するとき可能な限り紹介するようにしましょう。

・子どもの語彙が増えるにつれて、子どもが何度も同じ質問をしてくるということを覚悟しましょう。
これは子どもが話し方を学ぶ方法のひとつで、あなたが辛抱強く子どもの質問に答えれば応えるほど、子どもは会話したがるでしょう。

Q.
20ヶ月になる息子が全てのことをすぐにしたがり、すぐにできないと怒って癇癪を起します。
「午後おばあちゃんがくるよ」「後で公園に行こうね」と言うと、その時がくるまで泣いていることがあります。
私は子どもの泣いてイライラしている行動に我慢できなくなり、ときどき怒鳴ってしまうことがあります。

A.
子どもは3歳近くになるまで時間の概念が理解できません。
よって、「あとで」という表現や、明日、それ以降のことについて話すのは避けましょう。
それほど遠くない日に、前もってイベントを用意したほうがいいでしょう。
例えば、朝食もしくはおやつの後に公園に行くと話すのがいいでしょう。
おばちゃんがお昼御飯のあとにくるよ、お父さんがお茶の後に帰ってくるよ、などです。
子どもがまだ癇癪を起こしたり聞き続けてくるときは、この方法で説明することがそのことが起きた時に子どもがわかりやすいでしょう。